犬ごはんの教科書

私は『さじ加減』が大好きです。
ちょうど良い頃合いとかお手頃とか手加減という意味。
毎日毎日計りと軽量スプーンを片手に毎回100点なごはんじゃないと犬は元気でいられないのかな？
頑張って作る日もあれば残り物の寄せ集めで手を抜く日もある、それが日常ってものだと思うです。
頑張りすぎは過度な期待や成果を求めて落胆したりと要らぬストレスの元。

そして私たちが住む日本強いては地球には満ちる水と豊かな大地に育つ食物で溢れています。新鮮な食物がそこら中に溢れているのに、なぜ犬は乾いたものを食べているのかな？とも思うのです。
犬も人と同じ地球で生きる動物。多少の仕組みの違いはあるけれど、大して変わらない。私は乾いた加工食品だけの毎日なんて嫌です。たまにはそれもいいけれど。
旬のものを頂いて美味しいと感じたい。犬も一緒に。

この本は頑張って犬のために手作りしましょう！という本ではなく、ほどほどに手を抜きつつ、自分たちの手抜きごはんをつくるように、犬のごはんもごくごくあたり前な日々の家事のひとつとして貰えたらいいなという願いを込めて。
気張らずに活用していただけたら幸いです。

本誌では、たくさんの食材をつかっています。
全て同じである必要はありません。
足したり、引いたり、食べたものの答えはまずは、うんちで確認できます。
うんちの状態を観察しながら、量や内容を調節してください。

美味しく食べて、健やかな毎日でありますように。

誠文堂新光社